2022/7/8
もうひとつのムーミン谷 Season2
第22回「居心地の良い空間の内と外」

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2015年から始まったエッセイを、再録いたします。
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もうひとつのムーミン谷 Season2
~フィンランド暮らしの日々から~
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第22回「居心地の良い空間の内と外」
朝の7時半になっても、月がこうこうと輝いている。ずいぶん日が短くなったもので、明るいうちに何かをしたければ、少しもおたおたしてはいられない。あっという間に、また日は沈んでしまうのだ。10月に降った初雪は、珍しいことにしばらく積もったままでいたけれど、それも今はすべて溶けて、白く反射する雪のない暗闇はますます暗く映る。すでに11月。根雪が積もる時期が、だんだん遅くなっているような気がする。
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◆高橋絵里香
1984年生まれ。北海道の中学を卒業後、単身でフィンランドに移り、2000年8月にロヴァニエミの高校に入学。4年間の留学を終え、2004年5月に同校を卒業。
現在はオウル大学にて、生物学を学んでいる。
著書には「青い光が見えたから」(講談社)、翻訳には「ムーミンキャラクター図鑑」(講談社)
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