2020/11/27
もうひとつのムーミン谷
第14回「小さなヘムルと編み物」

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2015年から始まったエッセイを、再録いたします。
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もうひとつのムーミン谷
~フィンランド暮らしの日々から~
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第14回「小さなヘムルと編み物」
「『なにをあんでるの』スノークのおじょうさんが、やさしく声をかけました。
小さなヘムルは、びくっとして、心ぼそそうにつぶやきました。
『じぶんでもわからないの。でも、あみものしてると、いつも、気分がよくなるのよ』」(童話「ムーミン谷の夏まつり(講談社)」より)
ろうや番の小さなヘムルのように、気持ちを静めるのにも効果的な、編み物。
ムーミン・コミックスでは、ムーミンママがいたるシーンで、編み物をしてます。
小さなヘムルがしているのは1本の編み針を使うかぎ針編み、ムーミンママは2本の編み針で棒針編みをしている姿がよく見られます。
コミックス「ふしぎなごっこ遊び(筑摩書房)」では、ムーミンママと並んで、スノークの女の子が編み物をしていることも。
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◆高橋絵里香
1984年生まれ。北海道の中学を卒業後、単身でフィンランドに移り、2000年8月にロヴァニエミの高校に入学。4年間の留学を終え、2004年5月に同校を卒業。
現在はオウル大学にて、生物学を学んでいる。
著書には「青い光が見えたから」(講談社)、翻訳には「ムーミンキャラクター図鑑」(講談社)
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