2020/12/25
もうひとつのムーミン谷
第16回「ムーミン谷と宝石」

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もうひとつのムーミン谷
~フィンランド暮らしの日々から~
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第16回「ムーミン谷と宝石」
「こりゃ、すげえや」ムーミントロールは、思わずさけびました。
やわらかい赤い光が、あたりをさっと照らしたと思うと、目の前に、ひょうの頭ほどもあるルビーが、横たわっていました――しずんでいくお日さまそっくりに、生きた火のようにかがやいて。(童話『たのしいムーミン一家(講談社)』)
泣いているムーミントロールをなぐさめようと、トフスランとビフスランがとっておきの宝物を見せたときのエピソードです。この「ルビーの王さま」を求めて、宝石集めが生きがいの飛行おにもまた、黒ひょうにまたがって、ムーミン谷へやってきます。
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◆高橋絵里香
1984年生まれ。北海道の中学を卒業後、単身でフィンランドに移り、2000年8月にロヴァニエミの高校に入学。4年間の留学を終え、2004年5月に同校を卒業。
現在はオウル大学にて、生物学を学んでいる。
著書には「青い光が見えたから」(講談社)、翻訳には「ムーミンキャラクター図鑑」(講談社)
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