もうひとつのムーミン谷 ~フィンランド暮らしの日々から~ 第31回「あいまいなものは、あいまいなままで―オーロラとトゥーティッキの言葉」|ムーミン公式ファンクラブ WeLoveMOOMIN

2021/8/13

もうひとつのムーミン谷

第31回「あいまいなものは、あいまいなままで―オーロラとトゥーティッキの言葉」

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2015年から始まったエッセイを、再録いたします。

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もうひとつのムーミン谷

~フィンランド暮らしの日々から~

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第31回「あいまいなものは、あいまいなままで―オーロラとトゥーティッキの言葉」

初めてオーロラを見たのは、フィンランドに移住してまだ2か月も経っていない秋の夜。フィンランド語でオーロラという言葉すら、知らない頃のことでした。フィンランド人の家族のお宅にホームステイしていた私は、ホストマザーに呼ばれて、暗いベランダに出てみました。ひんやりと冷たい空気の中、上を見上げてみると、空には巨大な白い光の矢のような筋がたくさん地に向かって突きさるように浮かんでいました。じっと見ていると、鋭く見えるその光は、ゆらゆら揺れていました。

「Revontuli(レヴォントゥリ)だよ」と、ホストマザーは言いました。初めて聞く言葉でしたが、それが今、目にしている空いっぱいのオーロラを意味していることは、辞書を引くまでもなく、すぐにわかりました。なんだか空から目が離せなくなって、やがて白い光の筋が星空に消えていくまで、しばらくベランダで立ち尽くしていました。

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◆高橋絵里香

1984年生まれ。北海道の中学を卒業後、単身でフィンランドに移り、2000年8月にロヴァニエミの高校に入学。4年間の留学を終え、2004年5月に同校を卒業。

現在はオウル大学にて、生物学を学んでいる。

著書には「青い光が見えたから」(講談社)、翻訳には「ムーミンキャラクター図鑑」(講談社)

高橋絵里香さんのブログはこちら >>


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