もうひとつのムーミン谷 Season2 ~フィンランド暮らしの日々から~ 第19回「原点の香り」|ムーミン公式ファンクラブ WeLoveMOOMIN

2022/5/27

もうひとつのムーミン谷 Season2

第19回「原点の香り」

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高橋さんのエッセイが読めるのはムーミン公式ファンクラブだけ。

2015年から始まったエッセイを、再録いたします。

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もうひとつのムーミン谷 Season2

~フィンランド暮らしの日々から~

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第19回「原点の香り」

木の香りがする。それが、フィンランドの第一印象だった気がする。北海道の森で育った自分も嗅いだことがないような、湿り気の少ないカラッとした不思議な木の香り。それと感覚的に覚えているのは、いつまでも沈まない白夜の太陽のやわらかな日差し。肌に心地良い太陽のぬくもりは、20年前にフィンランドへ移ってきたばかりで、コチコチに緊張していた私を優しく包んで溶かしてくれた。そう、ちょうど今月で20年が経つ。人生の半分以上を占める、この時間を理解するのは容易くはなくて、私はフィンランドでの人生の起点である、北の町ロヴァニエミへ向かった。ほとんど身一つでロヴァニエミの空港に降り立った、16歳の自分に会うために。

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◆高橋絵里香

1984年生まれ。北海道の中学を卒業後、単身でフィンランドに移り、2000年8月にロヴァニエミの高校に入学。4年間の留学を終え、2004年5月に同校を卒業。

現在はオウル大学にて、生物学を学んでいる。

著書には「青い光が見えたから」(講談社)、翻訳には「ムーミンキャラクター図鑑」(講談社)

高橋絵里香さんのブログはこちら >>


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